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| 「グアム秘境銘選49話」 ケン・芳賀 | |
| 2月/01 |
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| グアムに住んでいながら実際のグアム島を知らない人がたくさん居る。 長年在住している日本人ローカルは勿論、現地のローカルさえも知ってるつもりで知らない場所が多々あって、時に一緒にトレッキングしていてその素晴らしい景勝に思わず声を挙げる人が多い。 グアムをアメリカ文明と同次元の文明圏と考える人に多いのだから本物のグアムの魅力に気が付いていないのだろう。残念な事だ。 「ブーニースタンプ」という同行の集まりに参加して2年程しか経っていないのだが、早くも50以上のトレッキングを重ね、今ではリーダーの一員として参集する人達のお世話をさせてもらっているのだが、時々ローカルよりもグアムの魅力を熱っぽく話すので茶化されたり色々と相談されたりする。 「ブーニースタンプ」に参加し、その時々のコースの感想文を記事にして雑誌に掲載したら多方面から問い合わせが来たりして、結構、トレッキング愛好者を増やしているのだから、グアムになにがしかの貢献をしているのだろう。その事がとても嬉しいしまた、誇りに感じてもいる。 日本人会のニュースに連載して今回で4話目になるのだが、本当は一緒に現地の写真も見てもらいたい。そう思う程に、とても言葉では言い尽くせない美しさがグアムには沢山あるのだ。百聞は一見にしかず、一度、実際にトレッキングしてみる事をお勧めする。きっと、私の拙文なんかではとても及ばない魅力に魅了される事であろう。 4話・南部魅惑のマロロの滝(Maloroj Falls) (難度☆☆☆)4時間(休憩を含む)★水着の用意 グアムには沢山の川や渓流、それに見事な景観の滝があちらこちらに在るが余り知られていない。 ある滝は横幅も広く高さもあり堂々としており、また幅は狭いが傾斜が急で落差もある雄々しい滝、瀟洒で妖艶なほっそりとした滝もあり、ジャングルをかき分けた後、滝壺に轟々と落下する水流に遭遇すると、その見事さと美しさに圧倒される事がしばしばで、自然の織り成す厳しさと優しさに感動する事しきりである。 ここに紹介するマロロの滝は南部でも有名な、優しさと美しさを合わせた滝で、機会があれば訪れるとよい。勿論、その滝壺で心いくまで遊泳できる事は請け合える。 タロフォフォ村を過ぎて、なだらかだが傾斜のある道路をイナラハンに向かって南下して行く、その途中に侵入口がある。表示や看板がないので見つけるのに苦労するかも知れないが根気よく探す事。 公道から小山に向かって足の低い草原地帯を上下しながら30分も歩かない間に、うっそうとした緑の濃いジャングルに遭遇する。そのジャングルの中をかき分けて入って行くと、突然、それこそ突然にマロロの滝に出くわす。その滝の高さおよそ5メートル内外、幅7メートルほどの川域から真っ白なしぶきをたてたおびただしい量の水が、周囲およそ30メートル内外の滝壺に落ちている。滝壺に満々と湛えられた水の透明度は70%位か、砂州のような川縁から序々に深くなっていくので水深に慣れるのに丁度いい。水は冷たく、ここまでの道のりでたっぷりかいた汗がサアーっと退いて行くのがわかる。この滝の真上から飛び込むのも結構面白い。 このコースの面白さはこれからだ。マロロの滝でひとまず身体を冷やしてから今度はさらに川の下流に沿って山道と小川をジグザグに縫い歩く。すると高さおよそ30メートルほどの滝の真上に出る。この高さから下方を見下ろして見ると背筋がゾットする程足がすくんでしまう。で、この滝の横の獣道のような足場をおそるおそる降りていく。と、今度はグアムの山中に必ずといっていい程見かける河床のような岩場で出来た道に出る。その下は水たまりのような滝壺が左右に2つ。そこへはロープを伝って降りる。この滝壺、畳敷きにして2〜3枚程なのだが2メートルほどの深みがあって水流の歴史を感じさせてくれる。 さらにこの下流に今度はマロロの滝壺よりも3倍以上の広さと透明度を持った滝壺がある。 周囲をジャングルに囲まれた滝壷に半身を浸かりながらしばし大自然の息づかいを味わう。仲間達がそれぞれグループを作って談笑している。その声がジャングルの中に吸い込まれて自然の中に調和されていく。人間が一匹の生き物として自然の中に包み込まれていく瞬間だ。自然の中に心を委ね穏やかな気持ちを味わおうという時間が始まろうとしているのだ。 |
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